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無線機と周波数について

CHECK

トランシーバーは、携帯電話とは違い、電話線を介さず電波を飛ばし、通信を行います。

この電波の通信で重要になるのが、周波数です。

ここでは、その周波数についてお話しましょう

周波数とは何か?

トランシーバー周波数とは、無線通信において使用される電波の振動数のことを指します。

通信には電波が使われ、この電波が振動する回数が周波数です。

通常、周波数はヘルツ(Hz)単位で表され、1秒間に何回振動するかを示します。

トランシーバーは異なる周波数帯域を利用することで、複数の通信チャンネルを分離し、効率的でスムーズな通信を可能にします。

周波数は、トランシーバーの通信品質や通信距離に直接影響を与えます。

高い周波数は、データを高精度で送信できるため、音声のクリアな通話やデータの高速転送に適しています。

一方、高い周波数は通信距離が制限され、障害物による影響を受けやすい傾向があります。

低い周波数は長距離通信が可能で、山間部や広大なエリアでの通信に適していますが、データの精度がやや低くなることがあります。

このような特性から、トランシーバーの使用目的や運用環境に応じて、適切な周波数帯を選択することが重要です。

主なトランシーバー周波数帯

トランシーバー周波数帯は主にVHF(Very High Frequency)帯とUHF(Ultra High Frequency)帯の2つに大別されます。

それぞれ異なる特徴を持ち、さまざまな用途に適しています。

VHF帯

30 MHz~300 MHzの周波数帯で、比較的広い範囲をカバーするため、アウトドアや広い地域での通信に適しています。/p>

航空業界や一般消費者向けのトランシーバーによく利用されます。

UHF帯

周波数帯で、建物内や市街地などの障害物の多い環境での通信に適しています。

セキュリティやビジネス用途で広く利用されています。

法規制とトランシーバー周波数の制限

トランシーバー周波数の使用には、各国の無線通信法規制に適合する必要があります。

周波数の不適切な使用は通信障害を引き起こすだけでなく、法的な問題を引き起こす可能性があるため、使用に際しては法規制を遵守することが重要です。

基本的に、マニュアルを読み、それに従って無線機を使用していれば法律を違反するリスクは限りなく低いです。

また、無線機関連の法規制で注意が必要なのは、無線機本体です。

無線機が発する電波は各国の電波法によって定められており、日本の法律で定められた電波の出力より高いものを使用すると違法になってしまいます。

そのため、海外製の無線機や違法改造された無線機を使用するのは控えましょう。

トランシーバー周波数の選定ポイント

トランシーバーの性能を最大限に引き出すためには、適切な周波数の選定が重要です。

周波数帯は通信の特性や適用範囲に大きな影響を与えるため、使用目的や環境に応じて慎重に選ぶ必要があります。

以下では、トランシーバー周波数の選定ポイントについて詳しく見ていきます。

通信品質と信号の干渉

高い周波数はデータの精度が高く、クリアな音声通話が可能ですが、通信距離が制限される傾向があります。

低い周波数は長距離通信が可能ですが、信号の干渉が起こる可能性があります。

使用する場所の広さや通信に求める品質に応じて、周波数帯を選ぶことが重要です。

トランシーバーメーカーの推奨

トランシーバーメーカーは、各モデルに対して推奨される周波数帯を提供しています。

トランシーバーの仕様書や取扱説明書をよく確認し、メーカーが推奨する周波数帯を選択することで、最適な通信性能を得ることができます。

デジタルトランシーバーについて

現在主流のトランシーバーは、デジタルトランシーバーであり、アナログ無線機は2024年12月に使用が禁止となります。

ここでは、デジタルトランシーバーの周波数についてご説明しましょう

周波数帯

デジタルトランシーバーは主にUHF帯を利用しておりますが、一部のモデルではVHF帯も利用されることがあります。

UHF帯は高い周波数を利用するため、建物内や市街地などの障害物の多い環境での通信に適しています。

建物の壁や障害物による信号の減衰を少なくし、より安定した通信を実現します。

セキュリティ、ビジネス、イベント運営など、幅広い用途に使用されています。

デジタルトランシーバーの周波数利用の利点

クリアな音声通話: 高い周波数を利用することで、通話品質が向上し、クリアな音声通話が実現します。

高速なデータ転送: 高い周波数帯を利用することで、テキストメッセージや画像、位置情報などのデータを高速に送受信できます。

エラー訂正機能: デジタル技術の利用により、通信中のエラーを検出・訂正することが可能です。

セキュリティ強化: デジタルトランシーバーは高度な暗号化技術を利用して通信のセキュリティを強化します。

バッテリー寿命の向上: 高エネルギー効率により、バッテリー寿命が延び、長時間の通信が可能です。

おすすめデジタルトランシーバー

WED-NO-001

■WED-NO-001Pの特徴

・超軽量で持ち運びやすい

・免許不要

・中継器対応で距離を伸ばせる

WED-NO-001は、Wedge製品の特定小電力トランシーバーで、単三電池1本で運用できます。

ウェッジトーキー最大の魅力は、価格が特定小電力トランシーバーの中でも安価であることです。

購入価格は7000円以下であり、レンタルならばより安価で活用できるでしょう。

また、品質に関しても強いこだわりを持っており、日本の工場で入念な品質管理を行っています。

機能面も、初めて使用する人でも操作しやすいようにシンプルになっており、オプションも充実しています。

場所を選ばない性能も魅力です。

ウェッジトーキーは、使用する場面を選ばず、どこででも活躍してくれるのも強みと言えるでしょう。

安価なので数が揃えやすいため、規模の大きなスーパーマーケットでも活躍してくれますし、防塵、防水機能も備わっているので屋外でも活用できます。

加えて、別売りのオプションで中継機もあるため、特定小電力トランシーバーのネックである通信距離を伸ばすことも可能です。

IC-DPR7S

■IC-DPR7Sの特徴

・高出力デジタル簡易無線機

・瞬時に一斉送信

・優れた操作性

IC-DPR7Sは、アイコムから発売されたアイコム製のデジタル簡易無線登録局です。

5Wの高出力に加え、防水・防塵性能に優れているため、ほこりが多い屋外や雨天時にも耐えられるタフな仕様となっています。

操作もしやすいため、町内会のイベントなどでも活躍しますし、小型で、握りやすいグリップデザインとなっています。

落としても壊れにくく、屋外でも使用できる高い防水性能を備えています。

電池を入れた状態でも110グラム、ベルトクリップを付けても122グラムと非常に軽量です。

 

周波数は無線通信の基礎

周波数の把握は、無線通信において基礎です。

周波数が合わなければ通信ができませんし、混信、傍受の原因となります。

そのため、通信相手との周波数はきちんと併せましょう。

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