弊社は2021年に本社および東京本社においてISMS認証取得、Pマークに関しては2022年に全拠点において取得しております。

お問い合わせ お問い合わせ
TOP > ウェブマガジン > MCA無線機ならではの強みやメリットとは?IP無線機との違いとは?

MCA無線機ならではの強みやメリットとは?IP無線機との違いとは?

CHECK

業務用無線機として使われているMCA無線とは、どのような特徴がある無線機なのでしょうか。

またIP無線機との違いはどういった点なのでしょうか。

それぞれの特徴やメリット、デメリット、おすすめのMCA無線機の機種もご紹介いたします。

MCA無線機とは

MCA無線機は、一般財団法人移動無線センターがサービス提供をしている業務用無線機で、800MHz帯の電波を利用しています。

中継局を経由して、相手の無線機と専用の通信網を利用するのが特徴です。

MCA方式は、複数の周波数を多くの人が使えるシステムとなっています。契約内容によって、全国に通信することが可能です。

アンテナの設置等の初期費用は不要で、利用者が従事者免許も必要がなく、無線局の免許のみ取得と更新のみで済むのも特徴です。

専用の通信網を使ってやり取りするので、他の無線機と混信するトラブルや、混雑が起こることがありません。

 

MCA無線機は、緊急や災害時で活躍できる連絡手段となります。

販売や物流、運輸、バスやタクシー業界の他、自治体等で使用されている他、大規模なイベント等でも使用されています。

MCA無線機のメリット

MCA無線機の大きな強みは、災害が発生した時や緊急時に繋がりやすいことです。

もし大きな災害が発生すると、携帯電話の基地局を利用しているスマートフォンは飽和状態となってしまい、規制がかかり繋がりにくい状態となります。

無線は警察や消防等が優先されると言われています。

そのため、MCA無線機を導入することで、混雑している時でも連絡を取り合うことができ るのです。

MCA無線機のデメリット

MCA無線機は全国に基地局が置かれていますが、利用できるのは基地局の範囲内となります。

通信可能な範囲はおおよそ20キロから40キロとなっています。

そのため、全国で使用できる契約オプションを付けていても、カバーされていない山間部等では繋がりにくい、もしくは繋がりません。

また利用をする基地局が多いと、その分利用料が高くなります。

MCA無線機は、音声があまり良くないこともデメリットと言えますが、近年では、各社のイヤホンマイクの機能の向上によって改善されてきつつあります。

IP無線機との比較

MCA無線機と同じような通信手段として、IP無線機があります。

どういった点が異なるのか、それぞれの特徴や強みの比較をしてみましょう。

通信距離はIP無線機

IP無線機とMCA無線とを比べると、通信できるエリアはIP無線機の方が広いと言えます。

IP無線機は、携帯電話の大手キャリアの基地局を利用していて通信をするため、携帯電話の電波が届くところであれば通信をすることができます。

MCA無線機の中継局は100以上設置されています。

通信できる範囲は中継局から20キロから40キロ程度です。広い範囲で通信するためには、複数の中継局の契約が必要となります。

災害時対策はMCA無線機のほうが強い

災害時に使用する場合には、MCA無線機が強いと考えられます。

MCA無線機の基地局は耐震基準に基づいた設置が行われており、さらに定期的にメンテナンスを行っています。

また、非常用の自家発電装置が備えられていて、大きな地震や停電でも通信できる環境が整っています。

災害時等の緊急の通信は、MCA無線機の方が繋がりやすいのです。

おすすめMCA無線機紹介

おすすめのMCA無線機について、以下の2機種の特徴と強みをご紹介いたします

災害に強い無線機紹介

EF-6195BX

■EF-6195BXの特徴

・電源が2way

・一斉通信が可能

・堅牢な作り

EF-6195BXは、パナソニックのデジタルMCA無線機です。

DC/DCコンバータが内蔵されていますので、12V、24V、どちらの電源にも対応可能となっていて、スピーカーとマイクを繋げば、車両移動局にもなります。

堅牢な作りになっているので、振動や衝撃にも強く、災害時に活躍できる無線機です。

EK-6180A

■EK-6180Aの特徴

・IP無線機としても使用可能のハイブリッド無線機

・高い防塵防水性能

・オプション・機能が豊富

EK-6180Aは、MCA無線機ならではの災害への強みと、エリアが広く全国どこでも使えるIP無線機の強みをどちらも使えるハイブリッド無線機です。

MCA無線機のエリアでは繋がりにくい、繋がらないところでも、IP無線機が使える範囲でカバーすることが可能です。

また、通信にかかるコストも抑えることもできます。

IP67の防塵、防水性能を備えていて、悪天候や粉じんがある場所でも利用することができます。

バッテリーの持ちも長く、17時間以上の連続運用が可能です。

充電は車のシガーソケットも利用できる2wayで、屋外の業務やレジャー、イベント等でも活躍します。

互換性があるAMBE方式を採用しており、他社製品のデジタル簡易無線機とも通信することが可能です。

災害対策で無線機選び

MCA無線機は、中継局を経由して通信するシステムの業務用無線機です。

災害が発生した際の停電対策が万全で、安定した通信ができることから、もし災害が発生しても連絡が取れる手段として、運輸業界の他、自治体等でも導入されています。

用途と災害時を見越して、適切な無線機選びをしましょう。

人気記事