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デジタル無線機は傍受のリスクが低い?無線傍受対策について

CHECK

無線機は、店舗スタッフ間のやりとりや、大規模イベント、緊急時の連絡手段等で便利なツールですが、第三者から傍受されるというリスクがあります。デジタル無線機における傍受のリスクや、混信との違いについてもご紹介いたします。

無線傍受と混信の違い

無線機は、PTTボタンを押すことで電波を送信し、周波数帯を利用して自分の声を相手に届けています。

同じ、もしくは近い周波数帯で無線機を使用されていると、通信の内容が聞かれてしまうこともあります。このことを傍受と言います。

業務連絡等、傍受されても問題がない内容もありますが、無線機を使っている会議やイベントの内容によっては、傍受されることでトラブルにつながる可能性もあります。

無線傍受は犯罪ではない?

第三者の無線の通信内容を傍受することはは、聞くことを目的として、利用の意思がないことがほとんどです。

そのため、日本の電波法においては罪に問われません。受信をオープンにしていることもあります。

また、災害時の被害把握や、救援活動の活用等の目的で、無線を傍受するケースも考えられます。


一方、受信して知りえた情報を別の人に教える、情報を使って第三者に損害を与えるようなケースは盗聴となり、犯罪です。

たとえば、趣味で無線を受信して聞くだけなら法律上問題はありませんが、その情報を他人に漏洩して、被害が生じた場合、罪に問われる可能性があるのです。

無線の傍受・混信リスクのある無線機

無線通信が傍受されやすい、もしくは混信リスクのある無線機とは、どういったタイプがあるのでしょうか。以下の2つのタイプについて見ていきましょう。

アナログ無線機

業務用として使われている簡易無線機は、アナログトランシーバーがまだ主流です。

2024年11月にアナログは使用できなくなりますが、まだ買い替えが進んでいないのが現状のようです。

アナログトランシーバーは、使用している周波数帯で、声を電波に乗せ、発信をして伝える仕組みです。

音声は暗号化されていませんので、周波数を調べるだけで傍受されてしまいます。

もし第三者に傍受されていても、気付くことはできません。

また、近い周波数帯や、近くで強い電波が発信されていると、混信のリスクも高いです。

特定省電力トランシーバー

特定小電力トランシーバーは、主に421MHz帯、440MHz帯、422MHz帯、413MHz帯、454MHz帯と周波数帯が決まっています。

そのことから、違うメーカーの製品であっても、同じ周波数に合わせれば通信することができます。

第三者がチャンネルを合わせると簡単に傍受できるだけでなく、近いエリアで、同じ周波数帯を使っているイベントやお店、車載機等、さまざまな電波が飛び交っていると、混信が頻繁に発生する可能性が多くなります。

 

 

無線の傍受・混信リスクのない無線機

通信を傍受されにくい、混信リスクが少ない、とされる無線機には、どのような種類があるのでしょうか。

以下の2つのタイプ別の特徴について見ていきましょう。

デジタル無線機

デジタル無線機は、音声をそのまま発信するアナログと違い、音声をデジタル信号に変換することで、発信を行います。

さらに、業務用簡易無線機では秘話モード機能の設定が可能です。秘話モードをユーザーコードという2種類を使い分けることで、第三者の傍受や、介入を防止し、通信の情報を保護することができます。

デジタル無線機でも、まったく傍受のリスクがないとは言い切れませんが、リスクを最小限に抑えることができます。

IP無線機

IP無線機は、IPネットワークを利用した通信方法です。

IPアドレスという識別番号を持っている機器同士の通信となるため、遮蔽物や距離を気にせずに通信することができることが大きな特徴です。

簡易業務用無線機では、周波数帯が同じや近ければ混信するトラブルもありますが、IPアドレスで通信を行っているため、混信のリスクがなく、傍受されることもありません。

音声は暗号化されてデータとして送信されるため、セキュリティが保たれます。

 

混信・傍受対策ならデジタル無線機!おすすめデジタル無線機紹介

デジタル無線機は、混信、傍受のリスクを抑えたい場合に適したな無線機です。

おすすめのデジタル無線機2つの機種について紹介いたします。

オススメのIPトランシーバー・特定省電力トランシーバー

IC-DPR7S

■IC-DPR7Sの特徴

・携帯の圏外で使用できる

・一斉連絡が可能

・最大1Wのスピーカー出力

IC-DPR7Sは、広いエリアをカバーしている5Wのデジタル簡易業務用無線機です。

携帯電話電波が入らない圏外でも利用できることから、ビジネスやレジャー等、広い範囲で連絡を取りたい場合に活躍します。

送信ボタンで発信できるので、初めての人でも使いやすい操作性もメリットです。

大きな特徴は、最大1Wというスピーカー出力です。

広い範囲にいる全員と連絡を取りたい時に、瞬時に共有ができます。

特定の人のみに伝えることも可能です。

DJ-DPS50B

■DJ-DPS50Bの特徴

・大容量のリチウムイオンが標準装備

・ハイパワー

・AMBE方式を採用

DJ-DPS50Bは、アルインコ製のデジタル簡易無線機です。

大容量リチウムイオンバッテリーパックEBP-89が標準で付いていて、最大で約15時間の連続運用ができます。

完全防水防塵P67なので、雨天時、ホコリが多い場所で安心です。

屋外の業務やレジャー、イベント等でも活躍します。

互換性があるAMBE方式を採用しています。

他社製品のデジタル簡易無線機とも通信することが可能です。

Withcall Biz

■Withcall Bizの特徴

・auのLTE回線を使用

・特定小電力無線とも通話できる

・154gの軽量設計

Withcall Biz(ウィズコールビズ)は、アイコムの新しい形のIP無線機です。

auのLTE回線を使っているので、電波が入る場所であれば距離を気にせず、日本中、どこでも一斉通話ができます。

154gの軽量で、IP67/IP54の防塵防水性能がありますので、ホコリや飛沫、水没に高い耐性があります。

無線傍受について正しい理解を

無線機の種類によっては、第三者に通話が聞かれてしまう傍受のリスクや、電波の影響のため他の通信と混信トラブルが発生するリスクがあります。

大切な情報が洩れることを防ぐためには、傍受や混信の対策が取られている、セキュリティが高い製品を選ぶようにしましょう。

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