2023.02.27
トランシーバーのハンズフリー機能とは
トランシーバーの中には、ハンズフリー機能が使えることを謳っている機器もあります。
ハンズフリー機能の特徴や、メリットやデメリットについて知っておきましょう。
また、おすすめのハンズフリーインカムの強みや特徴ついてもご紹介いたします。
トランシーバーのハンズフリー機能とは

トランシーバーで通信する上で、便利な機能であるハンズフリーは、別名VOX機能とも呼ばれています。
VOX機能とは具体的には、どういった仕組みなのでしょうか。
特徴についてみていきましょう。
トランシーバーのハンズフリー機能「VOX機能」について
VOX機能とは、音声認識伝送するといった意味を持つ英語「Voice Operation Transmission」の頭文字を取った略称です。
マイクに向けて通話すると、自動で音声が認識されて通信が始まります。
通話が完了したら、音声の停止を感知して自動的に送信も停止される仕組みです。
PTTボタンを押しながら通話を行うPTT機能とは、別のモードとなります。
たとえば両手で作業をしているためボタンを押すことができない時、マイクに向けて発声をするだけで、ハンズフリー通話ができるのでとても便利な機能です。
ワイヤレスでハンズフリー通話が可能、ハンズフリーで同時通話にも対応している等、無線機の種類によって実装されている機能は異なっています。
ハンズフリー機能のメリットとデメリット
ハンズフリー機能には、メリットもありますが、デメリットもあります。
ハンズフリー機能のメリット・デメリット、それぞれについて知っておきましょう。
メリット
ハンズフリー機能の大きなメリットとして、事故を防止できることがあります。
医療や介護、飲食サービスや建設といった業種では、無線機やトランシーバーを使って業務を行う際、両手で何か作業をしながら通信をしないといけない状況になることが多くあります。
スタッフ同士で連絡を取り合いたいと思っても、手がふさがっていてPTTボタンを押しにくいこともよくあるでしょう。
作業内容によっては、無線機で通信をしようとして注意がそれてしまう、集中力が途切れる等で、思わぬ事故につながるおそれもあります。
ハンズフリー機能がある無線機を利用していれば、作業を中断してPTTボタンを押す手間が必要なくなります。
手元の作業に集中しつつ、スタッフと連絡を取り合うことが可能です。
デメリット
VOX機能のデメリットは2つ考えられます。
一つは誤作動の可能性があるということです。
VOX機能は手を使うことなく無線機を使えて便利である反面、声ではない外部からの音にも反応する可能性もあります。
周囲の音の大きさ等によっては、間違えて音が送信されることもあります。
周囲の雑音による誤作動をできるだけ起こさないためには、ノイズキャンセリング機能や風切り音対策の機能が備わっているマイクの導入の検討も必要となります。
もう一つは、従来の機器が使えないことが多いということです。
これまでのトランシーバーや無線機では、ワイヤレスイヤホンは使えないことが多いです。
Bluetoothが内蔵されているタイプのトランシーバーや、IP無線機を導入する、ハンズフリー通話のためのIP無線アプリを利用することでVOX機能を使用することができます。
ハンズフリーのトランシーバーの利用シーン
トランシーバーをハンズフリーで利用すると便利なシーンには、ビジネスシーンとアウトドアシーンが考えられます。
ここでは、この2つのシーンでの利用方法についてみていきましょう。
ビジネスシーン
<ハンズフリーが活用できる最初のシーンは、ビジネスシーンです。/p>
広い飲食店のホールや屋外にも客席が配置されているようなレストランといったお店では、両手でさまざまな作業をしつつ、ホールスタッフ同士、ホールとキッチン、それぞれの連携をスムーズに行う必要があります。
ハンズフリーのトランシーバーを利用することで、接客サービスをしながら、連携もしっかり取ることが可能となります。
その他、野外・大型施設等で大勢の人を集めて行うイベントや、工事現場、駐車場等の警備でも、ハンズフリーインカムをスタッフに装着させることでも、スタッフ同士の連携が取りやすくなり、作業の効率アップにつながります。
アウトドア
もうひとつのハンズフリーインカムがあると便利な利用シーンは、アウトドアです。
近年、アウトドアでのレジャーを楽しむ人たちが増えてきています。
アウトドアも、最近流行しているキャンプの他にも、サイクリングやツーリング、トレッキングやスキー、スノボー、カヤック、サイバルゲーム等、多種多様な楽しみ方があります。
ハンズフリーインカムを持っていれば、両手を使っている時でも連絡を取り合えます。
特定の相手だけではなく、グループのメンバー全員と会話する機能もありますので、メンバーとコミュニケーションを取りながら、思い思いのレジャーを満喫することができます。
おすすめハンズフリーインカム3選
ハンズフリーインカムは、さまざまなシーンで活用できる便利な通信機器です
おすすめしたいハンズフリーインカムをご紹介いたします。
ビジネスシーンやアウトドアにオススメのハンズフリートランシーバー
BM-X10
■BM-X10の特徴
・防風タイピンマイクと高遮音性イヤホン付
・最大10人と同時通話可能
・最大12時間以上の連続使用

BM-X10は、B-EAR製の特定小電力同時通話トランシーバーです。
最大10人までとハンズフリーインカムで同時通話をすることができます。
11人目以降も無制限で受信ができますので、工場等の見学や、ガイドツアーといった場面でも活用できます。
超高性能なノイズキャンセリング機能も搭載されているので、騒音が大きな場所でも通話しやすいです。
薄さが31mm、重さはバッテリー込みで180gと、薄型軽量です。
電池も最大12時間持続しますので、長時間でも問題なく使うことができます。
約65000通りのセキュリコードを設定可能なので、盗聴、混線を防止できます。
IC-DU75
■IC-DU75の特徴
・サブチャンネルPTT機能搭載
・Bluetoothレシーバーが実装
・優れた防塵・防水性能

IC-DU75は、アイコム製のデジタル簡易無線機です。
サブチャンネルPTT機能が搭載されていることが特徴で、最大3チャンネルで送受信が可能です。複数の系統で連絡をする場合でも、1台でカバーすることもできます。
Bluetoothレシーバーが実装されており、VOX機能により、ハンズフリーでの運用もできます。
高水準の防塵、防水性能があります。ノイズキャンセルやイコライザー機能等、録再機能等、確実でスムーズに音声を送受信できるさまざまな機能も搭載されています。
VXD30
■VXD30 の特徴
・堅牢で高い防水性
・長時間の運用が可能
・薄型で軽量

VXD30は、従来機であるVXD20にさらに機能が追加された機種です。
米国軍用規格をクリアしている堅牢な作り特徴で、防塵防水性性能IP67もクリアしています。
リチウムイオン電池パックを使うと、最大で16時間運用することができます。
周囲の騒音を自動で調整するインテリジェントオーディオライト機能やマイク感度切り替え機能等、クリアな通信のための機能も充実しています。
レジャーやスポーツはもとより、多種多様な業種で活用できる、高い機能性が特徴です。
ハンズフリーのトランシーバーでより効率的な通信を
ハンズフリーのトランシーバーを利用することで、作業を中断して操作をすることもなく、グループでの連携を効率的に取ることが可能となります。
ハンズフリー機能の特徴、メリットを活かすことで、広い場所、屋外での業務の他、アウトドア、レジャー、大規模イベント等さまざまなシーンで活用できます。
ハンズフリーのトランシーバーの導入をご検討してみてはいかがでしょうか。