2022.10.31
今では誰しもがスマホを持っていますが、短時間で何度も気楽にやり取りでき、山や海などでも利用できるのがトランシーバー(無線機)の魅力です。
ここでは、トランシーバーの基本的な使い方をご紹介します。
トランシーバーの使い方の前にチェックすべきこと

トランシーバーは主に3種類で、それぞれ使い勝手が異なります。
購入・レンタル前には、どのトランシーバーが適しているか、知っておきましょう。
特定小電力トランシーバー
通信可能距離が200mほどまでの、シンプルなトランシーバーです。
遮蔽物があると、声が聞こえづらくなることがありますが、免許や登録が不要で、どなたでも使用できます。
簡易業務用無線機
緊急性のない通信に用いられる、業務用トランシーバーです。
遮蔽物の影響があるものの、通信可能距離が5kmほどまでと長くなっています。
ただ、利用には免許や登録が必要になります。
IP無線機
IP無線機は、スマホ同様、電波が入る場所であればどこでもつながるトランシーバーです。
スマホが圏外になる山や海では利用できませんが、遮蔽物の影響も少なく、免許や登録が不要というメリットがあります。
トランシーバーの基本的な使い方・注意点
チャンネルを合わせて送信ボタンを押す
トランシーバーにはさまざまな機種がありますが、基本的な使い方は共通しています。
まず、電源を入れて音量を調整し、通話する相手とチャンネルを合わせましょう。
トランシーバーはスマホと違い、自動で相手とつながるものではないためです。
チャンネルを合わせたら、あとは送信ボタン(プレスボタン)を押すだけで、チャンネルを合わせた相手と通信することが可能です。
事前にどのチャンネルを使うか、どの時間帯に通信するかなど、決めておくと良いでしょう。
トランシーバー特有の通話方法に注意
トランシーバーは、「交互通話」という通話方式が一般的です。
送信ボタンを押している人しか声を送信できず、基本的には一方向のコミュニケーションとなります。
そのため、スマホと異なり、お互いが通話権を譲り合う必要があります。
具体的には、送信側が話し終えたら「どうぞ」といって送信ボタンを離し、相手に通話権を譲りながら通話を行います。
受信側は割り込むことができないため、送信側はなるべく簡潔に話をまとめて、相手に通話権を渡すようにしましょう。
なお、近年登場しているトランシーバーには、双方向のコミュニケーションが可能な機種があります。
送信ボタンを操作せずに「同時通話」が可能な機種や、多人数とも話せる「一斉同時通話」が可能な機種などです。
トランシーバーを使用する業種やイベントなどによっては、「同時通話」や「一斉同時通話」が適していることがあるため、検討しましょう。
トランシーバーの使い方の例
小規模イベント・小規模店舗では特定小電力トランシーバー
社内イベントや、開催会場が小さい小規模のイベントであれば、特定小電力トランシーバーが向いています。
少し離れた場所にいるスタッフ同士でも、スピーディに連絡を取り合うことができるでしょう。
ワンフロアの飲食店や、小規模なアパレル店舗も同様です。
そう離れていない作業現場では、同時通話型の特定小電力トランシーバーがあると、機器の操作を行いながら通話が可能なためおすすめです。
業務では簡易業務用無線機
デパートの警備や、病院のスタッフ同士のやり取りなどには、簡易業務用無線がおすすめです。
多くの遮蔽物がないことが条件ですが、屋内や屋外を問わず通話が可能で、広範囲をカバーできます。
駐車場や受付、店内など、離れているスタッフ同士でも、スムーズにやり取りできるはずです。
山や海のような場所でも使えるため、広範囲で行うレジャーであれば簡易業務用無線機が便利です。
大規模イベントではIP無線機
通信の範囲が5kmを越えてしまうような大規模イベントであれば、IP無線機がおすすめです。
IP無線機は、電波が入るところであれば、たとえ県を跨いでいても瞬間的にやり取りできます。
障害物が多くて混信が心配な大規模施設でも、IP無線機なら心配ありません。
「同時通話」や「一斉同時通話」など、便利な機能を備えている機種も多くあります。
トランシーバーに求めていることが多い方ほど、IP無線機を検討してみましょう。
トラブルが起きたときの対処方法
電波が入らない
通話したいのに電波が入らなくて困ってしまう、というトラブルは時折起こり得ます。 電波が入らない原因は、主に3つです。
まずは、トランシーバーの通信距離が遠いことです。
相手方との距離がトランシーバーの通信可能距離を越えていると、電波が届くことも入ることもありません。
電波が届かない場合は、お互いが遠い場所にいないか、確認してください。
つぎに、環境の影響です。
特定小電力トランシーバーと簡易業務用無線機は、遮蔽物の影響を受けます。
遮蔽物が多い場所で使用している場合や、山やビルのように間に大きな遮蔽物があると、電波が届かないことがあります。
またIP無線機の場合も、地下のように電波が届かない場所があるため、移動を検討してください。
最後に、電源が入っていないケースもあります。
液晶画面がないタイプは、電源のオンオフがわかりづらいため、念のため確認しましょう。
混信が起きる
混信とは、通話したい相手以外とチャンネルが被ってしまうことです。
特定小電力トランシーバーや簡易業務用無線機は、チャンネルが少ないため、混信が起こりやすくなっています。
混信により、通話内容が他の人にも聞かれてしまったり、誰かの会話の邪魔になってしまったりということが起こり得ます。
そのままチャンネルを使用していると問題が起こりやすいため、まずはチャンネルを変更しましょう。
機種によっては「ユーザーコード」や「秘話コード」を設定することでも、混信を防げます。
「ユーザーコード」や「秘話コード」を設定していれば、同チャンネルでコードが合致する機種でないと、音声のやり取りが聞こえなくなります。
アクセサリーの調子がおかしい
トランシーバーに接続しているイヤホンやマイクなど、アクセサリー類の調子がおかしいというトラブルも起き得ます。
アクセサリーの不調が感じられたら、まずは、アクセサリーを外した状態でトランシーバーが使用できるかを確かめましょう。
問題なくトランシーバー同士でやり取りできる場合は、アクセサリーに問題があると考えられます。
単に、アクセサリーが外れかかっていた、設定がおかしかっただけということも珍しくありませんので、接続や設定を見直してみましょう。
それでも問題が解決しない場合は、ケーブルが断線している可能性もあります。
おすすめのトランシーバー
WED-NO-001
■WED-NO-001の特徴
・特定省電力トランシーバーの中でも特に低コスト
・防塵・防水機能があるので屋外でも活躍できる
・日本製なので高品質

WED-NO-001は、商品名を「ウェッジ・トーキー」といい、品質と価格にこだわったトランシーバーです。
無線機に必要な機能は一通り揃えており、防塵・防水性能もあるため、さまざまなシーンで活躍します。
特筆すべきポイントっとしては、特定小電力トランシーバーの中でも特に低コストで、国内の工場で作成・検品をしているので、品質にも定評があるということです
付属品も充実しており、どのような場面でも活用できます。
初めて使用するトランシーバーという意味では、おすすめの機種と言えるでしょう。
Withcall Biz
■Withcall Bizの特徴
・携帯電話と同等の通信範囲
・アンテナ内蔵型のため、非常にコンパクト
・防塵防水機能付きで屋外でも使用可能

Withcall BizはIP無線機です。
免許不要なだけではなく、携帯電話と同等の通信範囲なのが強みのため、携帯電話のように会話できるのが魅力です。
機能面も優れており、条件を揃えれば特定小電力トランシーバーIC-4400とも通信が可能です。
初期費用に3年間の月額費用や手数料が含まれており、最初に全て支払うため3年間費用が発生しないのもポイントといえるでしょう。
トランシーバー導入でよりスムーズな業務、イベントへ
上述の通り、トランシーバーの使い方は難しくありません。
現在では、スマホと同様な感覚で使えるようなトランシーバーも登場しており、今まで使ってこなかったという方でも使いやすくなっています。
トランシーバーがあれば、スムーズかつスピーディに連絡が可能になり、業務やイベントの効率化が図れます。
業務やイベントで、離れている相手との連携をどう強めるかと課題を抱えている方は、ぜひトランシーバーの導入をご検討ください。